テオ・マセロが死んだ。ジャズファンだけではなく多くの音楽関係者に影響を与えたプロデューサーだ。彼は録音作業に編集技術を持ち込んだ。曲を切って繋げる作業は今ではあたりまえだが一発録りが常識だった当時のジャズでは画期的な作業だった。
マイルスの自伝では録音でのトラブルやマイルスの意思を尊重せずにリリースされたアルバムでのテオに対しての怒りも書かれていたけど、この2人のコンセプト重視のやり方が60年代後半からのマイルス作品成功につなっがったんだと思う。しかし最近出ているコンプリートボックスを見ると相当な演奏時間がテオによってカットされている。逆に録音されている時間が多いのは以前テオの録音ミスがあってマイルスにすべて録音しろと言われたからなんだけど…。あんだけの時間がカットされているのに大半の人は違和感なくビッチェズ・ブリューやジャック・ジョンソンなんかを聴いているなんてすごい話。僕らMeltoneも演奏したイン・ア・サイレント・ウェイは編集があってあれだけトリップできる仕上がりとは驚く。他のアルバムに関してもその時のマイルスのコンセプトにあった編集がされていてどれもかっこよすぎ。作品一枚一枚のコメントと参加ミュージシャンについて書きたいが眠れなくなるので…
コロンビアでリリースされているジャズの作品には大量にテオの名前がクレジットされていて名前を挙げたらきりがない。僕は近年のキップ・ハンラハンがらみが好きだった。
偉大な音楽を残した偉大なプロデューサーの死。マイルス聴きます…